宮古島から沖縄本島に戻り、那覇市内のホテルを拠点にゆっくり過ごしていた時期に、沖縄の友人と北谷町周辺を散策した。海沿いのビーチやリゾートタウンを歩きながら、久しぶりに友人と会う時間も楽しめた一日だった。
Seaside Cafe Hanonでランチ
最初に向かったのは、北谷町美浜のデポアイランドにあるSeaside Cafe Hanon。2012年10月にオープンしたカフェで、白と青を基調にした店内はエーゲ海のサントリーニ島をイメージしているという。テラス席からはサンセットビーチ方面の海を一望できる。店内はかなり混んでいて少し待ったが、注文したふわふわのパンケーキセットは絶品で、待った甲斐があった。皿には重なったパンケーキにホイップクリームとアイスが添えられ、ソースが格子状にかかっていた。散策前のランチとして、印象に残る食事になった。

美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ
食後は美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ周辺を歩いた。もとは米軍のハンビー飛行場跡地を整備した場所で、2004年にオープンしたリゾートタウン。東京ドーム約5個分の敷地に200店舗近い専門店や飲食店が並んでいる。訪問当時のランドマークだった大観覧車「SKYMAX60」は2000年に開業したものだという。大観覧車を中心に、建物や看板、運河沿いの赤い柵などが視界に入り、歩いているだけでも普段とは違う雰囲気があった。各国の特徴を取り入れたような景観が一か所にまとまった場所はあまりないので、リゾート気分を味わいながら気分転換できた。

大観覧車の周囲には階段や店舗が集まり、運河のような水路に沿って遊歩道が続いていた。水面と街の建物、南国らしいヤシの木が組み合わさり、アメリカンビレッジらしい開放的な景色になっている。

安良波ビーチ
その南方にある安良波ビーチにも足を延ばした。安良波ビーチは安良波公園内にある全長約600mの人工ビーチで、緑地や遊歩道がしっかり整備されており、使いやすいビーチという印象だった。海沿いの道と芝生の広場が続き、ベンチやヤシの木も配置されている。公園の入口には「安良波公園 アラハビーチ」と書かれた案内板があり、その横には表情のはっきりした像が置かれていた。公園内には、実物大の英国帆船を模した大型遊具「インディアン・オーク号」もある。1840年に北谷沖で座礁したイギリス船を北谷の人々が救助・支援した歴史にちなむものだという。西向きのビーチなので、夕日の名所として知られている点もこの場所らしい。


宮城海岸
次に訪れた宮城海岸は、アメリカンビレッジ周辺とはかなり雰囲気が違っていた。砂浜ではなく、岩場とテトラポットが中心の海岸で、地元では「砂辺」の愛称で親しまれている。青と白が交互に現れるタイルの遊歩道が海沿いに長く伸びているのが印象的で、海を左手に見ながら歩ける。透明度が高く、ソフトコーラルも群生しているため、ダイビングやサーフィンのスポットとして知られているという。この日はアメリカンビレッジ付近と比べて圧倒的に人が少なく、観光地らしいにぎわいよりも、静かに海を眺めながら散歩する時間を過ごしたい人にちょうどよい場所だと思った。

北谷公園サンセットビーチ
友人とは宮城海岸で別れ、その後は一人でもう一度アメリカンビレッジ周辺を歩いた。歩いている途中には、赤い車をモデルにしたアメリカンな絵もあった。実物の車が置かれているように見える立体的な描写で、店先の装飾としてもおもしろかった。また、柵で囲まれた中には石でできた大きな鳥の像もあり、海や店舗だけでなく、こうした細かな見どころを探しながら歩ける場所だった。





泊高橋と若狭海浜公園
北谷周辺の散策を終えて那覇市へ戻る際は、電車が通っていないためバスを利用した。バス停を降りた後に通った泊高橋には龍の形をした像があり、これもおもしろかった。泊高橋周辺には龍をモチーフにした像があり、那覇市内にはほかにも複数の龍にちなむ像が点在しているという。今回の那覇の旅でよく通った若狭海浜公園を抜けて帰ったが、ここには高さ15m、幅3mの巨大な一対の龍柱が立っている。那覇市と中国福州市の友好都市締結30周年を記念して2011年に計画され、2015年に建立されたもので、花崗岩には中国福建省産のものが使われている。北谷の海辺から那覇へ戻る道中にも、こうした像や龍柱があり、最後まで沖縄らしい景観を楽しめた。

