バクリアニからトビリシへ向かう前に、ゴリへ立ち寄った。バクリアニからはトビリシ行きのマルシュルートカに乗り、事前に行き先を伝えてゴリの高速道路脇で降ろしてもらった。料金は15ラリで、降りたのは私一人だった。鉄製の階段を下り、ゴリ市内へ続く一本道を南下してから、バスでホテル近くまで移動した。市内は歩道が広めで整備されており、用水路なども流れている。歩きやすく、水源にも恵まれた街という印象だった。
ホテルで少し休んだ後、Berikoniというレストランでオーストリを食べた。器は少し小さく見えたが、底が厚く、実際の量は十分すぎるほど多かった。肉がゴロゴロ入っていて、味も絶品だった。スタッフは英語を話すことができ、親切に対応してくれた。店内には綺麗な個室もあり、ゴリ城砦を歩いて訪れる際の食事場所として使いやすいと思う。木のテーブルには、オーストリの器とパン、飲み物が並んでいた。

レストランを出て少し道を上ると、丘の上にゴリ城砦が見えてくる。ジョージア国旗を掲げた城砦は、青空を背景に威風堂々と立っており、遠くからでも頼もしい存在感があった。近くには赤い花が綺麗に咲く小道があり、その道を進むとジョージアの英雄たちの銅像が円形に並んでいる。草地と石造りの城壁、鮮やかな花、銅像が続く道は、城砦へ向かう過程そのものとして印象に残った。



スロープと階段を使って登っていくと、城壁の間にアーチ門の入り口が現れる。石積みの壁に囲まれた道は足元に段差もあり、要塞へ入っていく感覚があった。アーチをくぐった先にはジョージア国旗が見え、城内の開けた土地と遠方の景色へ視界が抜けていく。現在の城砦には、当時の建物や武装がそのまま残っているわけではないが、城壁を歩くことで守りの拠点だったことを想像しやすい。



城砦からの眺め
屋上の展望台からは、十字架が建てられた砦と、その周辺に広がるゴリの街を見渡せた。西側の城壁近くまで進むと、木々の間を流れる川もきれいに見える。山並みや街並み、川の流れを一度に眺められる絶景スポットで、城砦の内部を見るだけでなく、地形を確かめる場所としても良かった。屋上にあるのは現在では国旗と管理小屋くらいだが、ここから周囲を見張り、さまざまな武装をしてこの地を守っていた時代を思った。



スターリン公園
城砦を見学した後は道を下り、スターリン公園へ向かった。縦長の公園には長方形の噴水があり、周囲には大きな木々が並んでいる。水の流れる噴水沿いを進むと、その先にスターリンの生家とスターリン博物館が見えてくる。城砦のある丘から街中へ戻り、緑の多い公園を抜けて近現代史の展示へ移る流れは、ゴリの異なる歴史を続けて歩いて見る構成になっていた。

スターリン博物館
スターリンの生家は保護されていて、内部を見ることはできなかった。1878年に建てられた木造の小屋で、スターリンはここで生まれ、4歳頃まで過ごしたという。1937年にはスターリン存命中にすでに記念館として保護され、現在はギリシャ風のパビリオンの中に保存されている。隣接するスターリン博物館は1957年に正式に開館し、生涯をたどる展示室が設けられている。入館料15ラリで見学すると、館内にはスターリンの銅像や豪勢なシャンデリアがあり、展示を通してスターリンに関する歴史を学ぶことができた。華やかな内装の一方で、スターリンが使用したとされる机が置かれた部屋もあり、実物にまつわる展示が印象に残った。



