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福江島 教会巡りと大瀬埼灯台

カテゴリ:教会・灯台巡り訪問時期:2026年5月5月の気候: 16.5〜22℃ / 降水 172.5mm(雨10.8日)関連スポット:堂崎天主堂(キリシタン資料館)カトリック水ノ浦教会カトリック楠原教会カトリック三井楽教会大瀬埼灯台
福江島 教会巡りと大瀬埼灯台
三井楽教会の堂内

友人と福岡からフェリーに乗り、福江島、長崎市、佐世保市、佐賀市、吉野ケ里遺跡を中心に回る計画を立てた。予約できた軍艦島は天候不良で欠航となり、今回は軍艦島を除く主な場所を巡る旅になった。博多ふ頭第2ターミナルでは、出発前にライトアップされた博多ポートタワーが目に入り、これから始まる旅への気分が高まった。

ライトアップされた博多ポートタワー
ライトアップされた博多ポートタワー

福江島行きのフェリーは、実際に乗ってみると揺れがかなり激しく、不定期に何かへぶつかったような音もしたため、あまり眠れなかった。それでも、比較的リーズナブルに福江島へ到着できたので、そこは納得している。到着後はレンタカーを借り、教会巡りを始めた。

最初に向かった堂崎教会は、1880年にマルマン神父が建てた木造の仮聖堂を起源とし、現在の赤煉瓦造りのゴシック調教会堂は1908年、ペルー神父の設計、野原与吉棟梁の施工で完成したものだという。五島列島で最初に建てられた天主堂で、日本二十六聖人の一人で五島出身のヨハネ五島に捧げられた記念聖堂でもある。現在は堂崎天主堂キリシタン資料館として公開され、県指定有形文化財になっている。チケットを購入すれば内部も見学できるようだが、今回は外部だけでも、正面の整った赤煉瓦の意匠や尖頭アーチ、中央の円窓など、建築の趣を十分に感じられた。早朝にフェリーが着いたこともあり、近くの自動販売機で堂崎マドレーヌを買い、朝食にした。素朴な菓子だったが美味しく、到着直後の空腹をちょうどよく満たしてくれた。

堂崎教会正面
堂崎教会正面
堂崎教会側面
堂崎教会側面
堂崎マドレーヌの看板
堂崎マドレーヌの看板
海辺のマドレーヌ
海辺のマドレーヌ

次に訪れた水ノ浦教会は、白く塗られた外観が印象的だった。1880年に最初の木造教会が建てられたものの、潮風による老朽化のため、1938年に名工・鉄川与助の設計施工で現在の教会堂へ建て替えられた。木造教会堂としては最大規模を誇り、ロマネスク、ゴシック、和風建築が混合した様式とされている。教会へ上がる階段と門の先に建つ白い堂宇は、周囲の緑の中で落ち着いて見えた。門に掲げられた「私は門である。私を通って入る人は救われる。」という言葉も印象に残っている。内部は清潔で美しく、色の入った窓から光が差し込んでいた。西洋の教会とはやはり雰囲気が異なり、五島の教会ならではの、控えめながら洗練された空気を感じた。

水ノ浦教会の白い外観
水ノ浦教会の白い外観
門に刻まれた言葉
門に刻まれた言葉
水ノ浦教会内部
水ノ浦教会内部

水ノ浦教会からすぐ近くにある楠原教会にも立ち寄った。楠原地区は、1797年に五島藩の要請で外海地方からキリシタンが移住し、開墾した土地だという。禁教の高札が下ろされた後の1912年、現在のレンガ造りの教会が建てられた。道路のすぐ近くにあり、駐車場も広々しているので場所は分かりやすかった。堂崎教会とはまた違う重厚さのある赤煉瓦の正面に、2本のヤシの木が立っているのが印象的で、島らしい景観をつくっていた。内部は外観の重さに比べると明るく、窓から光が差していて気持ちがよかった。静かな堂内に木の長椅子が並ぶ様子も含め、外観と内部の印象の違いが面白かった。

楠原教会の赤煉瓦
楠原教会の赤煉瓦
楠原教会内部
楠原教会内部

島の北西部にある三井楽教会は、正面の壁画が目を引く白い教会だった。壁画の上には「FIDES SPES CARITAS」の文字が記されており、建物全体の中で強いアクセントになっている。内部に入ると、多数の壁画と色とりどりのステンドグラスがあり、ここまで見てきた教会とは異なる印象を受けた。壁面の絵や窓から入る光が堂内を彩り、静かな空間ながら視線を向ける場所が多い。入口には貝殻の入ったかわいらしい袋が無料で置かれていた。貝殻は壁画などに使われているらしく、教会の装飾が島の生活と密接に関わっていることを感じたので、私は100円を寄付しておいた。

三井楽教会の壁画
三井楽教会の壁画
三井楽教会の堂内
三井楽教会の堂内
色彩豊かなステンドグラス
色彩豊かなステンドグラス

教会巡りを終えた昼食後の休憩には、Caffè チルコロへ向かった。私はケーキとアイスコーヒーを頼んだが、どちらも美味しかった。カフェ内は広々としていて、教会をいくつも見て回った後に落ち着いて休むのにちょうどよい場所だった。

ケーキとアイスコーヒー
ケーキとアイスコーヒー

最後に向かったのが大瀬埼灯台だった。1879年、明治12年に建設された歴史ある灯台で、断崖絶壁の上に立つ白亜の姿は「日本の灯台50選」「日本の夕陽百選」に選ばれている。九州本土で最も遅い時間に夕陽が沈む場所として知られ、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」のロケ地にも使われたという。駐車場から灯台までは山道を数十分歩く必要があり、無料で山歩き用の杖を借りられた。途中から見える灯台は、たしかにドラマなどで見たことがあるような雰囲気があり、間近で見ると思ったより白く、大きかった。灯台のある岬からの景色は格別で、海と断崖の組み合わせに圧倒された。岸壁の下に人の頭が見え隠れしたのには少し驚いたが、特に事件はなかった。

断崖上の大瀬埼灯台
断崖上の大瀬埼灯台
白亜の灯台
白亜の灯台

帰りは時間がほぼぴったりになるようレンタカーをフェリー付近の池田レンタカーへ返却した。おばあちゃん、おばさん、お兄さんはいずれも親切で気さくで、料金もリーズナブルだった。福江島は教会の歴史だけでなく、きれいな海などの観光資源も豊富だったので、次は島内の自然をゆっくり見て回るために再訪したい。

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