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伊東市・伊豆市サイクリングの旅(城ヶ崎海岸・門脇つり橋・浄蓮の滝)

カテゴリ:自然・史跡訪問時期:2021年4月4月の気候: 11.9〜19.7℃ / 降水 257.3mm(雨14.2日)関連スポット:城ヶ崎海岸門脇つり橋門脇埼灯台黒船防備砲台跡浄蓮の滝富士川SA (下り)
伊東市・伊豆市サイクリングの旅(城ヶ崎海岸・門脇つり橋・浄蓮の滝)
国立公園城ケ崎の石碑

昨日のサイクリングの影響で少し筋肉痛が残っていたが、大したことはなく、今日も早朝から自転車で城ヶ崎海岸へ向かった。道なりはシンプルで大きな起伏もなく、スムースに目的地へ到着した。伊豆半島東側の海岸を、自転車と徒歩で回った記録である。

自転車を降りて海岸へ歩いていくと、「国立公園城ケ崎」と記された石碑が海を背景に立っていた。石積みの土台と黒い銘板が周囲の岩によくなじみ、背後には木々と赤茶色の門脇つり橋も見える。海岸へ向かう道には、岩場と海を背にした別の石碑もあり、自然の景観の中に史跡らしい存在感があった。

海を背にした石碑
海を背にした石碑

近くには門脇埼灯台がある。白い円筒形の灯台は松の木々に囲まれており、上部の展望台が張り出した独特の形をしている。見上げたとき、その部分がおにぎり型のようにも見えて、かなり特徴的なつくりだと思った。門脇埼灯台は地上からの高さ24.9mで、1960年から海の安全を見守ってきたという。地上17m地点の第一展望台と地上4m地点の第二展望台があり、伊豆七島や天城連山を望める。

松林の中の灯台
松林の中の灯台

城ヶ崎海岸の岩はとてもゴツゴツしていて、まさに自然がつくった造形物という印象だった。約4000年前に大室山が噴火した際の溶岩が、波の浸食を受けてできた溶岩岩石海岸で、伊豆半島ジオパークのジオサイトのひとつでもある。青い海に黒く荒々しい岩が映え、波が岩壁の下で白く砕ける様子も見られた。場所によっては、海岸線が切り立った崖の連なりになっている。

溶岩岩と青い海
溶岩岩と青い海

さらに北へ少し歩くと門脇つり橋がある。崖と崖の間に架かり、真下が海になっているため、渡るとスリルがある。全長48m、高さ23mで、海蝕洞、つまり入江の間に架かることから通称「海のつり橋」と呼ばれている。数々のサスペンスドラマや特撮作品のロケ地としても知られる場所だが、私が実際に立ってみると、まず目に入るのは足元の海と岩だった。

橋の床板を進むと、両側の赤茶色の柱と手すりが松林の中に伸び、向こう側には灯台が見えた。渡りきったところにある石碑の付近からは、灯台とつり橋を一緒に眺められる。

国立公園城ケ崎の石碑
国立公園城ケ崎の石碑

少し遠めから見ると、ゴツゴツした岩の上に赤茶色の橋がワイルドに架かっており、海の青さと黒い岩とのコントラストがこの場所の特徴になっていた。

門脇つり橋の橋上
門脇つり橋の橋上
岩場を横切る赤い橋
岩場を横切る赤い橋
崖の上から海を見下ろすと、岩壁の間に海蝕洞のような入江が入り込み、その先にもつり橋が通っているのが分かる。木々の間から見る橋と、下で白く波立つ海の組み合わせは、橋の上とはまた違った迫力があった。城ヶ崎海岸はこうした自然の造形物が多く、遊歩道を歩いていても景色が単調にならない。岩の形や海の見え方が少しずつ変わるため、散歩していて飽きることはなかった。
崖上から見る海岸線
崖上から見る海岸線
波に削られた岩場
波に削られた岩場
遊歩道を北へ進むと、黒船防備砲台跡があった。当時の大砲のレプリカが展示されており、木々に囲まれた岩場の中に据えられている。海岸の自然だけを見ていると忘れそうになるが、ここでは海を望む場所が防備のためにも使われていたことが分かる。帰り際に改めて見た、崖と崖の間に架かる橋も見事だった。
黒船防備砲台のレプリカ
黒船防備砲台のレプリカ
崖の間に架かる橋
崖の間に架かる橋
昨日訪れた石廊崎とはまた違った良さがあり、城ヶ崎海岸の散策を終えた後はホテルでゆっくりし、温泉につかって早めに就寝した。

翌日は車で伊豆市の浄蓮の滝へ向かった。歩いていくと川端康成の『伊豆の踊子』の像があり、この場所が小説の舞台だったことを思い出した。浄蓮の滝は伊豆市湯ヶ島、天城山中にある「日本の滝百選」のひとつで、高さ約25m、幅7m、滝壺の深さ15m。天城峠は『伊豆の踊子』の舞台で、滝の入口はハイキングコース「踊子歩道」の起終点にもなっている。また、石川さゆりの「天城越え」でも知られている。

川端康成の踊子像
川端康成の踊子像

俳句の石碑とともに天城越えの歌碑もあり、その後ろを滝が流れていた。浄蓮の滝は、透き通った青々しい水がまっすぐに落ちており、力強くも美しい流れだった。周囲の緑と岩肌、水の青さがまとまり、海岸とは異なる涼やかな雰囲気がある。滝を近くで見ると、落下する水の白さと滝壺の深い色の対比が印象に残った。

滝と歌碑の景観
滝と歌碑の景観
浄蓮の滝と滝壺
浄蓮の滝と滝壺
周囲にはわさび田があり、斜面に広がる緑の葉と水の流れが、滝のある山中らしい景色をつくっていた。近くの店では、わさびをのせたアイスクリームが売られていたので食べてみた。浄蓮の滝観光センターのわさびソフトクリームは、伊豆地域で初めて販売されたわさびソフトとして40年以上親しまれている名物だという。鼻の奥をさわやかに通り抜けるわさびと、控えめな甘さのアイスクリームが合い、浄蓮の滝を思い出させるすがすがしさがあった。
斜面に広がるわさび田
斜面に広がるわさび田
わさびをのせたソフト
わさびをのせたソフト
浄蓮の滝の見学を終えて車を走らせ、昼食には富士川サービスエリアにある焼津直送のっけ家で紅富士サーモン丼を食べた。富士山の湧水を使って育てたニジマスを使っているらしく、鮮やかなサーモン色の身が丼いっぱいに並び、味噌汁も付いていた。地元のおいしさを感じることができたように思う。
紅富士サーモン丼
紅富士サーモン丼

今回は伊豆半島の東側を中心に自転車で回り、海岸線沿いのワイルドな岩々、力強い青い海、海産物が豊富な町や温泉で有名な町を思う存分堪能できた。自然の景観と文学、史跡、食を一度に巡りたい人には、移動手段を組み合わせて訪れるのが向いていると思う。私も伊豆半島にはまだまだ魅力があると感じており、今後も掘り下げていきたい。

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