昨日のサイクリングの影響で少し筋肉痛が残っていたが、大したことはなく、今日も早朝から自転車で城ヶ崎海岸へ向かった。道なりはシンプルで大きな起伏もなく、スムースに目的地へ到着した。伊豆半島東側の海岸を、自転車と徒歩で回った記録である。
自転車を降りて海岸へ歩いていくと、「国立公園城ケ崎」と記された石碑が海を背景に立っていた。石積みの土台と黒い銘板が周囲の岩によくなじみ、背後には木々と赤茶色の門脇つり橋も見える。海岸へ向かう道には、岩場と海を背にした別の石碑もあり、自然の景観の中に史跡らしい存在感があった。

近くには門脇埼灯台がある。白い円筒形の灯台は松の木々に囲まれており、上部の展望台が張り出した独特の形をしている。見上げたとき、その部分がおにぎり型のようにも見えて、かなり特徴的なつくりだと思った。門脇埼灯台は地上からの高さ24.9mで、1960年から海の安全を見守ってきたという。地上17m地点の第一展望台と地上4m地点の第二展望台があり、伊豆七島や天城連山を望める。

城ヶ崎海岸の岩はとてもゴツゴツしていて、まさに自然がつくった造形物という印象だった。約4000年前に大室山が噴火した際の溶岩が、波の浸食を受けてできた溶岩岩石海岸で、伊豆半島ジオパークのジオサイトのひとつでもある。青い海に黒く荒々しい岩が映え、波が岩壁の下で白く砕ける様子も見られた。場所によっては、海岸線が切り立った崖の連なりになっている。

さらに北へ少し歩くと門脇つり橋がある。崖と崖の間に架かり、真下が海になっているため、渡るとスリルがある。全長48m、高さ23mで、海蝕洞、つまり入江の間に架かることから通称「海のつり橋」と呼ばれている。数々のサスペンスドラマや特撮作品のロケ地としても知られる場所だが、私が実際に立ってみると、まず目に入るのは足元の海と岩だった。
橋の床板を進むと、両側の赤茶色の柱と手すりが松林の中に伸び、向こう側には灯台が見えた。渡りきったところにある石碑の付近からは、灯台とつり橋を一緒に眺められる。

少し遠めから見ると、ゴツゴツした岩の上に赤茶色の橋がワイルドに架かっており、海の青さと黒い岩とのコントラストがこの場所の特徴になっていた。






翌日は車で伊豆市の浄蓮の滝へ向かった。歩いていくと川端康成の『伊豆の踊子』の像があり、この場所が小説の舞台だったことを思い出した。浄蓮の滝は伊豆市湯ヶ島、天城山中にある「日本の滝百選」のひとつで、高さ約25m、幅7m、滝壺の深さ15m。天城峠は『伊豆の踊子』の舞台で、滝の入口はハイキングコース「踊子歩道」の起終点にもなっている。また、石川さゆりの「天城越え」でも知られている。

俳句の石碑とともに天城越えの歌碑もあり、その後ろを滝が流れていた。浄蓮の滝は、透き通った青々しい水がまっすぐに落ちており、力強くも美しい流れだった。周囲の緑と岩肌、水の青さがまとまり、海岸とは異なる涼やかな雰囲気がある。滝を近くで見ると、落下する水の白さと滝壺の深い色の対比が印象に残った。





今回は伊豆半島の東側を中心に自転車で回り、海岸線沿いのワイルドな岩々、力強い青い海、海産物が豊富な町や温泉で有名な町を思う存分堪能できた。自然の景観と文学、史跡、食を一度に巡りたい人には、移動手段を組み合わせて訪れるのが向いていると思う。私も伊豆半島にはまだまだ魅力があると感じており、今後も掘り下げていきたい。