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ラルナカ散策(Finikoudes・聖ラザロ教会など)

カテゴリ:史跡・リゾート訪問時期:2019年4月4月の気候: 13.9〜23.4℃ / 降水 30.4mm(雨5.8日)関連スポット:Finikoudes Beach聖ラザロ教会Memorial to the Fallen of the EOKABust of the General Kimon
ラルナカ散策(Finikoudes・聖ラザロ教会など)
キモン将軍の胸像

ウィーンの空港からラルナカの空港へ到着した。キプロスの玄関口だけあって設備が整い、市内まではバスで数十分で着くため、旅の起点として便利な街だった。今回は海岸と旧市街を中心に歩き、教会や港、食事の店にも立ち寄った。

最初に歩いたのはFinikoudes Beachの海岸沿いだった。遊歩道にはヤシの木が立ち並び、青い空と海を背景に、複数の鳥が飛んでいるように見える像も置かれていた。海岸沿いらしいレトロな街並みは道がしっかり整備されていて歩きやすく、海風も気持ちよかった。

鳥の飛翔像
鳥の飛翔像

海岸通りには、淡い色の建物や赤い屋根の建物が並び、装飾的な街灯も印象に残った。観光地らしさはありながら、歩道は広く、急がずに周囲を眺めながら歩ける雰囲気だった。

海岸沿いの街並み
海岸沿いの街並み

Larnaca Marinaではボートが所狭しと並び、マストが一面に伸びていた。静かな水面に船が映り、ビーチとは違う港町らしさを感じる場所だった。

ボート並ぶマリーナ
ボート並ぶマリーナ

木の板を敷いた桟橋の上で、オレンジ色の設備のそばに座る猫を見かけた。ここなら魚をたくさん譲ってもらえそうだし、元気に暮らしていることだろう。周囲を気にせず休んでいる姿が、ラルナカの日常の一コマらしく感じられた。

港で休む猫
港で休む猫

ビーチは白い砂浜ではないものの広々としていて、海の青さがよく目立った。メインビーチでも少し端の方へ来ると人が少なくなり、場所を選べばゆったり泳げそうだった。ヤシの木の向こうに空と海の青が重なる景色は、歩いているだけで気分がよかった。

広がる海岸線
広がる海岸線
ヤシの木と青い海
ヤシの木と青い海

遊歩道の端、中世の城の広場前には翼のあるライオンの像があった。これはヴェネツィアのシンボルである「サン・マルコの翼のあるライオン」を模したもので、2010年のヴェネツィアとラルナカの姉妹都市提携を記念して贈られたという。両都市とも海が特徴の一つだと考えると、この像が置かれている理由にも納得できた。

翼を持つライオン像
翼を持つライオン像

海岸通りから離れて街中を歩くと、9世紀に建てられたという聖ラザロ教会が現れた。ビザンツ皇帝レオン6世が9世紀末に建てたとされ、伝承では、イエスによって復活させられた聖書の人物ラザロがキプロスへ逃れ、初代キティオン、現在のラルナカの司教となり、この地でその後30年を過ごして没したとされる。890年頃、「キリストの友、ラザロ」と刻まれた墓が見つかり、その跡地に教会が建てられたという。ラザロの遺骨の一部は898年にコンスタンティノープルへ移されたが、1972年の修復工事では祭壇下の石棺から新たに遺骨の一部が発見されたと知った。石造りの外観には長い時間の重みがあり、装飾された塔と旗が青空に映えていた。

聖ラザロ教会の塔
聖ラザロ教会の塔

中へ入ると、石造りのクラシックな雰囲気に包まれた。身廊には複数の柱が連なり、木製の椅子の間から奥の豪華な聖障や祭壇が見えた。外観の重厚さに加えて、内部には細かな装飾が積み重なっており、規模以上に見応えがあった。

石造りの身廊
石造りの身廊

特に印象に残ったのは、青や赤など複数の色をアクセントにした綺麗なシャンデリアだった。粗い石のアーチや壁面にきらびやかな照明が吊られ、静かな空間の中で金色の装飾とともに目を引いていた。

色彩豊かなシャンデリア
色彩豊かなシャンデリア

その日の夜は、スブラキを挟んだピタで知られるPeroutsios Kebabで夕食を食べた。周辺と比べてもかなりリーズナブルだったが、サンドにはジューシーな豚肉がゴロゴロ入っていて、味にも満足した。滞在中に何度も通いたいと思える店だった。

豚肉入りピタサンド
豚肉入りピタサンド

ラルナカでは、その後比較的のんびりした生活を送った。Memorial to the Fallen of the EOKAの近くにある公立図書館で作業をすることもあり、白い壁と大きな窓から光が入る館内は、街歩きの途中に落ち着いて過ごせる場所だった。

公立図書館の書架
公立図書館の書架

図書館の近くには、EOKAで倒れた人々を追悼する記念碑があり、旗に囲まれた白い像と碑文が設置されていた。海岸のリゾートらしい明るさとは異なる、キプロスの歴史を意識させる一角だった。

EOKA追悼記念碑
EOKA追悼記念碑

街中を歩いていると、住宅や道路の間に突如として大きな杉の木が現れ、思わず驚いた。海辺のヤシの木とは違う濃い緑の姿が、コンパクトな市街地の景色に変化を添えていた。

街角の大きな杉
街角の大きな杉

4月26日の聖大金曜日の夜には、ホテルからエピタフィオスの行列を眺めた。花で飾られた棺台を担いで街を練り歩く、キリストの埋葬を象徴するギリシャ正教の伝統行事で、復活祭直前の金曜日に各地で行われるものだという。夜の通りを人々が進む様子は、滞在中に偶然出会った印象深い場面だった。

夜道を進む行列
夜道を進む行列

最終日にはもう一度ビーチ方面へ行き、Bust of the General Kimonなどをゆっくり見て散策を終えた。1920年代に設置されたこの胸像は、紀元前5世紀にペルシャからの独立を目指してキプロスへ遠征したアテナイの将軍キモンを称えるものだ。キティオン包囲中に陣中で亡くなったものの、味方の士気を保つため死は秘匿され、勝利後に明かされたことから「死してなお勝てり」と讃えられたと伝わる。

キモン将軍の胸像
キモン将軍の胸像

ラルナカは街がコンパクトでまとまり、きれいな市街地とビーチの両方があるため、のんびり過ごしたい人に向いていると感じた。次回はラルナカ塩湖やカマレス水道橋にも足をのばしたい。

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Finikoudes Beach
聖ラザロ教会
Memorial to the Fallen of the EOKA
Bust of the General Kimon