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北キプロス散策(Büyük Hanなど)

カテゴリ:史跡訪問時期:2019年4月4月の気候: 12.2〜25.1℃ / 降水 34.4mm(雨5.4日)関連スポット:Ledras SpikesUN zone northern - southern CyprusBedesten - Old Hagia Nikola Churchセリミエ・モスクBüyük Han
北キプロス散策(Büyük Hanなど)
大ハンの中庭

2019年4月、ニコシアの国境から徒歩で簡単に行けると聞き、北キプロスを短時間散策した。国境を越えるだけで、トルコの文化とキプロスの文化が混ざり合う街の様子を見られたのが印象に残っている。

最初に国境近くのPahit Iceへ立ち寄り、濃厚なチョコレートアイスクリームを食べた。歩き始める前の休憩としてちょうどよく、満足してからUN zone northern - southern Cyprusの国境へ向かった。

Pahit Iceのアイスクリーム
Pahit Iceのアイスクリーム

国境の手前にあるLedras Spikesは、鉄の棒が複数刺さった形のモニュメントで、簡素な通りの中でも目に留まる。これは「Peace」という副題を持つ現代アートで、レドラ通りの国境検問所付近に設置されているという。

Ledras Spikes
Ledras Spikes

実際の国境はとても簡素な一本道で、パスポートを見せると非常に簡単に越えることができた。

国境の簡素な通り
国境の簡素な通り

北キプロス側に入ると、少なくとも国境付近はよく整備されていて歩きやすかった。レストランや売店、住宅が、きれいな街並みとともに立ち並んでいる。舗装された道にはゴミが一つも落ちておらず、清潔感をかなり意識している雰囲気があった。キプロス側から来る観光客への配慮もあるのだろうし、比較して北キプロスがきれいでなかったり整備されていなかったりすると、国としての威厳にも関わるのだろうと思った。古い石造りの建物と、明るい色の窓や現代的な白い建物が並ぶ通りは、歩いているだけでもこの地域らしさを感じさせるものだった。

整備された街並み
整備された街並み

昼時になったので、Kelebek Restaurantに入った。店の前では猫が数匹、椅子やテーブルの近くで満足そうに寝転んでいた。観光客が気前よく魚の余りなどを与えているのではないかと思われる光景で、店の前に自然に猫が集まっている様子が面白かった。注文したピタとピラフのミックスプレートは、肉も野菜もしっかり入っていて、量と内容の両方に満足感があった。ピタのほかにピラフ、フライドポテト、野菜などが一皿に盛られ、食事としてまとまりのある内容だった。

店先で眠る猫
店先で眠る猫
ピタとピラフの料理
ピタとピラフの料理

食事のすぐ近くにはBedesten - Old Hagia Nikola Churchがあった。もともとは6世紀のビザンツ時代の聖ニコラオス教会にさかのぼり、リュジニャン朝の時代にゴシック様式で拡張された建物である。16世紀にはギリシャ正教の主教座聖堂となり、オスマン帝国の支配下で教会が閉鎖された後は、覆いのある市場「ベデステン」として使われるようになった。その名が現在まで残っているという。古い石の壁やアーチを見ていると、同じ建物が時代によって異なる役割を担ってきたことが伝わってくる。現在は多文化交流の拠点として使われている。

石造りの旧教会
石造りの旧教会

その隣にはセリミエ・モスクがある。もともとは教会だったものが、途中でモスクへと作り替えられた建物で、宗教と支配者の変化がそのまま建築に刻まれている。元の建物は、1209年にリュジニャン朝がフランス・ゴシック様式で着工した聖ソフィア大聖堂で、130年以上かけて1326年に完成した。リュジニャン朝の王の戴冠式が行われる場所でもあったという。1570年、オスマン帝国によるニコシア包囲の末に大聖堂が陥落すると、モスクへ転用され、2本のミナレットが加えられた。1954年にはスルタン・セリム2世にちなみ、セリミエ・モスクと改称された。ゴシック様式の大きな尖頭アーチと石壁、その上に伸びるミナレットを一緒に見ると、教会とモスクの歴史が一つの外観に重なっているように感じられた。

セリミエ・モスク外観
セリミエ・モスク外観

周辺には、古い石造りの建物に木製の鎧戸が付いた住宅や、白い壁と鮮やかな色の窓を持つ建物もあった。道は細く、石畳の一本道として整えられており、車が停まっていても歩行空間は確保されている。史跡だけでなく、こうした生活の場が残る街並みを歩けることも、北キプロス散策の面白さだった。

石畳の路地
石畳の路地

少し歩き疲れたところで、すぐ近くのBüyük Hanへ向かった。中庭を囲むように二層の回廊がめぐり、中央にはドーム状の細長いタワーが立っている。中庭にはカフェの席や日よけがあり、回廊には店が並んでいた。1571年にヴェネツィアからこの島を奪ったオスマン帝国が、翌1572年に建てた隊商宿、つまりキャラバンサライで、ブルサのコザ・ハンをモデルにしたという。現在は工房やギャラリー、カフェが並ぶ文化施設として使われている。中庭に掲げられたトルコと北キプロスの国旗が二つ並ぶ光景には、この国らしさを感じた。

大ハンの中庭
大ハンの中庭

休憩には、トルココーヒーの有名店Kumda Kahveを利用した。1ユーロ程度で本格的なトルココーヒーのセットを頼めるカフェで、味もよく、小さなお菓子が付いているのもうれしかった。コーヒー、水、小さな菓子が器にまとめられて出てきて、歩き疲れた体を落ち着かせるにはちょうどよい時間になった。

トルココーヒーのセット
トルココーヒーのセット

帰りは北キプロス側から国境を越え、短い間ではあったが北キプロスの旅を終えた。今回はニコシア周辺だけだったので、次に訪れるならもう少し長く滞在して、複数の地域を回ってみたい。

帰路の国境検問所
帰路の国境検問所
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Ledras Spikes
国境(UN緩衝地帯)
Bedesten - Old Hagia Nikola Church
セリミエ・モスク
Büyük Han