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国会議事堂とドナウ河岸(靴のオブジェ・聖イシュトヴァーン大聖堂・ドハーニ街シナゴーグ)

カテゴリ:観光地訪問時期:2026年7月7月の気候: 18.5〜29.5℃ / 降水 43.2mm(雨6.8日)関連スポット:国会議事堂靴のオブジェ聖イシュトヴァーン大聖堂ドハーニ街シナゴーグ
国会議事堂とドナウ河岸(靴のオブジェ・聖イシュトヴァーン大聖堂・ドハーニ街シナゴーグ)
国会議事堂の外観

国会議事堂

ブダペストのランドマークである国会議事堂を訪れた。1885年から1904年まで約20年をかけて建設され、設計者イムレ・シュタインドルは完成前に失明し、この傑作を自らの目で見ることは叶わなかったという。中央のドームは高さ96mで、ハンガリー建国の896年にちなんで設計されたとされる。ネオゴシック様式の建物は壮麗で、世界的な観光地としての圧倒的な存在感があった。

議事堂の内部には691の部屋があり、金箔で装飾された階段や国会の象徴でもある聖なる王冠(ハンガリー王冠)も安置されているという。周囲には緑が広がり、手入れの行き届いた敷地から建物を見上げると、灰色のドームと無数の尖塔が織りなす精巧な造りが際立って見える。

国会議事堂の外観
国会議事堂の外観

靴のオブジェとドナウ河岸

議事堂の近く、ドナウ川の岸辺には第二次世界大戦中に処刑されたユダヤ人を悼む靴のオブジェがある。2005年、映画監督のツォガイ・カーンと彫刻家ジュラ・パウエルによって制作された記念碑で、1944〜45年の冬、矢十字党の民兵によって川岸で射殺されたユダヤ人が、当時貴重品だった靴を脱がされてから撃たれたという凄惨な歴史に基づく。石畳の上に、男性用のブーツから小さな子供靴まで大きさも形も様々な鉄製の靴が60足ほど、川に向かって並べられていた。周囲の賑わいとは対照的に、ここには静かで重い空気が流れていた。

河岸の靴のモニュメント
河岸の靴のモニュメント

川を挟んだ対岸には、歴史的な街並みが広がっている。議事堂からはドナウ川を越えて、ブダ城とマーチャーシュ教会の尖塔を含む、落ち着いた石造りの街並みを眺めることができた。

ドナウ川対岸の風景
ドナウ川対岸の風景

聖イシュトヴァーン大聖堂

その後、市内で最も大きい聖イシュトヴァーン大聖堂へ向かった。1851年に着工したものの、1868年にドームが崩落する事故に見舞われ、設計者を代えながら1905年の完成まで実に54年を要したという。ドームの高さは国会議事堂と同じ96mで、これも建国年である896年にちなんだ意図的な高さとされる。ハンガリー建国の父イシュトヴァーン1世のミイラ化した右手(聖なる右手)が聖遺物として保存されている場所でもあり、ドームの展望台からは市街を一望できる。ネオルネサンス様式の白い外壁が、曇り空の下でも際立って美しかった。広場は人通りが多く、多くの観光客で賑わっていた。

聖イシュトヴァーン大聖堂
聖イシュトヴァーン大聖堂

ドハーニ街シナゴーグ

最後に訪れたのはドハーニ街シナゴーグだ。1854年から1859年にかけてウィーンの建築家ルートヴィヒ・フォルスターが手掛けた、3000人近くを収容できるヨーロッパ最大の(世界でも2番目に大きい)シナゴーグで、スペインのアルハンブラ宮殿を思わせるムーア様式の建物は非常に巨大で、黄色と赤の煉瓦が織りなす独特の模様が壁面を覆っていた。中庭には、彫刻家イムレ・ヴァルガが手掛けた「生命の樹」という金属製の柳のモニュメントがあり、その葉の一枚一枚にはホロコーストで犠牲となった約40万人のハンガリー系ユダヤ人の名が刻まれているという。ここでも歴史の深さを感じた。

ドハーニ街シナゴーグ
ドハーニ街シナゴーグ

歴史的な建造物と向き合い、街の記憶に触れることができる場所だった。市街の景観を楽しみつつ、深く歴史を学びたい人に向いている。