昨日の高校サッカー全国大会の余韻が冷めないまま、翌日は成田からカンボジアへ移動した。特にトラブルもなくホテルへ直行し、乾季のプノンペンはほどほどの暑さだった。
夕食はハンバーガーでお腹を満たした。厚みのあるパティにポテトが添えられ、テーブルには飲み物やサラダも並んでいた。カンボジアの牛肉は赤身の味がしっかりしていて、素直に美味しいと感じた。

その後は、メコン川とトンレサップ川の合流点に位置する首都プノンペンの、トンレ・サップ川沿いのプロムナードを散歩した。川沿いは市民や観光客の散策路として整備されており、ヤシの木が並ぶ遊歩道にはベンチも置かれている。青緑に輝くライトが印象的で、夜の川面にも光が伸び、歩いていて心地よかった。周辺にはライトアップされたモニュメントもあり、散歩の途中で立ち止まって眺める見どころになっていた。

黄金色に照らされた装飾的なモニュメントは、暗い空を背景にひときわ目立っていた。細かな意匠や中央の図柄まで照明で浮かび上がり、夜のプロムナードに独特の雰囲気を加えていた。

必要なことを済ませた後に向かったのは、Choeung Ek Genocidal Centerだ。Choeung Ek(チュンエク)は、1975年から1979年にかけてのクメール・ルージュ政権下で、多数の市民が処刑された「キリング・フィールド」の一つである。現在は追悼施設として整備され、犠牲者の遺骨を納めた慰霊塔(スードゥーパ)も敷地内に建てられている。芝生の中に立つ慰霊塔は、周囲の木々と青空の下で静かに存在していた。

敷地内には被害者の衣服をはじめ、収容場所やキリングツリーなど、凄惨な過去を表す展示が多くあった。ガラス越しに残された衣服の束を見ても、ここで起きたことの重さを簡単には受け止められなかった。キリングツリーの周囲も保存され、案内板とともに当時を伝えている。こういったことは絶対に繰り返してはならないと、強く思った瞬間だった。

