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プロメテウス洞窟

カテゴリ:自然・観光訪問時期:2026年8月8月の気候: 20.8〜29.8℃ / 降水 85.2mm(雨10.4日)関連スポット:Prometheus Cave Natural Monument
プロメテウス洞窟
色が変わる洞窟照明

クタイシ市内から往復35ラリ程度で行けそうだったため、ツカルトゥボ市内の温泉や廃墟巡りと合わせて、ツカルトゥボの向こう側にあるプロメテウス洞窟を訪れた。洞窟の見学だけでも十分に印象に残る場所だった。

洞窟への道はほとんどまっすぐで、少し混むのはツカルトゥボ市内くらいだった。市街地を抜けると放牧された牛に遭遇することもあり、クタイシ市内からは大体20分程度で到着したように思う。入口には「PROMETHEUS CAVE VISITOR CENTER」と書かれた建物があり、入場料は40ラリ、ボートツアーを加えると30ラリ追加になる。今回は洞窟の見学だけにした。

ビジターセンター外観
ビジターセンター外観

プロメテウス洞窟の正式名称はクミスタヴィ洞窟で、1984年に洞窟学の調査隊によって発見された。ギリシャ神話で、火を人間に与えた罰としてプロメテウスが鎖でつながれたとされるカフカス山脈に位置することから、この名前が付けられている。洞窟から見えるフワムリ山がその場所だという伝承もある。ソ連崩壊後の混乱期には整備が止まっていたが、番人のギオルギ・トカブラゼが無給のまま20年以上にわたって洞窟を荒らされないよう守り続けたという。2007年から再び整備が進み、2011年に「プロメテウス洞窟」として正式に観光開放された。

全長11km以上が確認されている一方、観光客が歩けるのは全体の1割程度、約1.4〜1.8kmの区間だけである。発見されている22の広間のうち、公開されているのはアルゴナウツ、コルヘティ、メディア、ラブホール、プロメテウス、イベリアの6つ。入口は植物に覆われた岩場の狭い開口部で、そこから中へ進むと、外からは想像しにくい広めの空間が現れた。

洞窟入口の岩場
洞窟入口の岩場

洞窟内では、天井から鋭く下へ伸びる鍾乳石、床から上へ伸びる石筍、両者がつながるように発達した石灰岩の造形などを順に見ることができる。場所によっては洞窟内を流れる川が水面をつくり、そこに鍾乳石が反射していた。長く垂れ下がるものや細く密集したもの、大きな塊のように成長したものなど形がさまざまで、同じ洞窟の中でも景色が変わっていく。

鍾乳石の広間
鍾乳石の広間
天井から垂れる鍾乳石
天井から垂れる鍾乳石
石筍が並ぶ洞内
石筍が並ぶ洞内
水面に映る鍾乳石
水面に映る鍾乳石
一部の区画では鍾乳石や石筍がライトアップされており、青や暖色の光が岩肌を照らして幻想的だった。鍾乳石が1m伸びるのに1万年かかるともいわれていることを考えると、目の前にある形は自然が非常に長い時間をかけてつくったものだと実感する。観光用の照明は入っているが、よくここまできれいに残っているものだと思った。
照明に浮かぶ洞窟天井
照明に浮かぶ洞窟天井
色彩に照らされた石灰岩
色彩に照らされた石灰岩
途中には、細い石筍が一本だけ床から伸びている場所や、表面が複雑に凹凸した大きな石灰岩の塊もあった。自然の造形そのものに加えて、長い年月の積み重なりを想像しながら歩けるのがよかった。最後の方では光がさまざまな色に変化し、鍾乳洞全体を照らすライトショーも行われる。最初から最後まで見どころが途切れず、飽きない洞窟見学だった。
細く伸びる石筍
細く伸びる石筍
大きな石灰岩の造形
大きな石灰岩の造形
色が変わる洞窟照明
色が変わる洞窟照明
見学はガイド付きで、通路も歩きやすく、スムースな形で進むことができた。洞窟を出ると、出口の門の上に人の顔の彫像がある。発見後、観光開発されるまでの長い間、地元の人たちによって洞窟が守られていたらしいので、その方々の一人なのかもしれない。門の先には、長年管理人として洞窟を守ったギオルギ・トカブラゼと、その犬の記念像もあった。門の上の顔も、おそらく彼の顔を表した彫刻なのだろう。
門上の人面彫刻
門上の人面彫刻
管理人と犬の像
管理人と犬の像
洞窟から出た場所は施設から少し離れている区画があるが、そこまで移動する無料送迎バスが停車していた。洞窟内での体験の余韻を残しつつ、タクシーでツカルトゥボ市内へ向かった。ちょうど昼食時だったので、評判がよいNektariで食事をした。注文したのは子牛の肩肉のシチューとトマトときゅうりのサラダで、ビールとパンも合わせてサービス料込みで26ラリ。観光地にしてはかなり安かったように思う。シチューは熱々で、肉も柔らかくおいしかった。スタッフはフレンドリーで英語も話せるため、ツカルトゥボ市内での定番の食事処になりそうだ。
子牛シチューとサラダ
子牛シチューとサラダ
Nektariの店先
Nektariの店先
その後は予定どおり、ツカルトゥボの廃墟と温泉巡りに向かった。鍾乳洞の自然を落ち着いて見たい人や、クタイシから周辺観光を組み合わせたい人には訪れやすい場所だと思う。
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