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シナヤ散策(ペレシュ城・ペリショル城・カジノ・公園)

カテゴリ:街歩き訪問時期:2026年6月6月の気候: 12.2〜21.1℃ / 降水 147.8mm(雨18.4日)関連スポット:ペレシュ城ペリショル城The Casino of SinaiaDimitrie Ghica Park
シナヤ散策(ペレシュ城・ペリショル城・カジノ・公園)
森の中に建つペレシュ城

ブラショフから列車で1時間ほど揺られ、シナヤへ日帰り旅行に出かけた。カルパチア山脈の麓に位置するこの町は、山と森と歴史的建造物に囲まれた非常に落ち着いた場所だった。

ペレシュ城

まずはペレシュ城を目指した。鉄道駅から公園を抜け、坂道を登っていく。まだ朝早い時間帯だったが、坂の途中にはすでにお土産屋さんが開店していた。やがて森の中に、ネオ・ルネサンス様式の美しい城が見えてくる。1873年にルーマニア王カロル1世の夏の離宮として着工されたこの城は、ヨーロッパ屈指の美しさを誇るとされる。近づくと、細部の彫刻や建築のこだわりが素人目にもはっきりと伝わってきた。城の前にはカロル1世の銅像が凛と立っている。館内はトルコやムーア、フィレンツェなど各国の文化をテーマにした160を超える部屋があるというが、今回はチケットの手配を忘れてしまい、内部は見学できなかった。しかし庭園から眺める外観だけでも、十分に足を運ぶ価値があった。

1873年、ルーマニア国王カロル1世の夏の離宮として着工され、1883年に完成したこの城は、自家発電設備を備えヨーロッパで初めて電化された城としても知られているという。当時としては最先端のセントラルヒーティングやエレベーターまで備えていたというから驚きだ。

森の中に建つペレシュ城
森の中に建つペレシュ城
ペレシュ城の精緻な外観
ペレシュ城の精緻な外観
城主カロル1世の銅像
城主カロル1世の銅像

ペリショル城

ペレシュ城から西へ歩を進めると、ペリショル城がある。こちらは当日のチケット購入でスムーズに入場できた。ペレシュ城と比較すると小ぶりだが、アール・ヌーヴォー様式を取り入れた内装が趣深い。フェルディナンド1世夫妻の住居として使われていた空間は、豪華な調度品に囲まれていながらも生活の匂いを感じさせる、親密で居心地の良い場所だった。また、お城付近にはお洒落で歴史を感じさせる町並みがあった。

このペリショル城は1899年から1903年にかけて建てられたアール・ヌーヴォー様式の離宮で、建築家カレル・リマンの設計、ウィーンの装飾家ベルンハルト・ルートヴィヒによる内装だという。当時の皇太子フェルディナンドと妃マリーの夏の住まいとして使われ、70の部屋にはティファニーやラリックのガラス工芸品を含む当時のウィーン家具のコレクションが収められているとのことだった。

小ぶりで親密なペリショル城
小ぶりで親密なペリショル城
ペリショル城付近の町並み
ペリショル城付近の町並み

The Casino of Sinaia

城の見学を終え、公園側へ戻る途中にカジノを見つけた。20世紀初頭に建てられたこの建物は、シナヤの町並みを象徴する歴史的な建造物で、迫力のある佇まいが目を引く。現在は展示施設として一般公開されており、中に入ることも可能なようだ。

このカジノは1912年から1913年にかけて建築家ペトレ・アントネスクの設計で建てられ、資金の一部はモンテカルロ・カジノの株主でもあったマルセイ男爵が出資したという。開館を祝う式典では花火が打ち上げられ、著名な作曲家ジョルジェ・エネスクによるピアノ演奏も披露されたとのことだった。ちなみにシナヤは1890年、ルーマニアで初めて街灯が電化された町でもあるらしく、ペレシュ城の電化と合わせて、この町全体が当時の最先端技術のショーケースだったことがうかがえる。

威厳あるカジノの建物
威厳あるカジノの建物

Dimitrie Ghica Park

昼食を終え、町を象徴する噴水のあるラウンドアバウトを横切った。歴史的な雰囲気を大切に守り続けているこの町の風景は、強く心に残った。改めて訪れたいと思える非常に満足度の高い散策となった。

公園の名は、この地の元の地主でもあったギカ公ディミトリエに由来するという。1881年にカロル1世の主導で整備され、スイス出身の造園家エダーが設計を手がけたとのことで、園内の並木道沿いにはルーマニアの国民的詩人ミハイ・エミネスクをはじめとする文人たちの胸像が点在していた。

町のラウンドアバウト
町のラウンドアバウト
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