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ウプリスツィヘ洞窟住居跡の散策

カテゴリ:古代の岩窟都市をめぐる散策訪問時期:2026年8月8月の気候: 19.4〜30.7℃ / 降水 38.2mm(雨5.4日)関連スポット:ウプリスツィヘ洞窟住居跡The Church of PrinceNew Garden Park
ウプリスツィヘ洞窟住居跡の散策
岩窟都市の外観

ゴリ周辺を調べているうちに、遥か昔から続く洞窟居住跡、ウプリスツィヘが素晴らしいという情報を得て、訪れることにした。古代遺跡を歩いた後はゴリの街に戻り、シャワルマやアイスクリーム、公園の散歩も楽しんだ。

ウプリスツィヘへはマルシュルートカでも行けるが、タクシーは片道12ラリ程度だったため、今回は効率を優先した。ゴリからは約20〜30分で到着する。午前10時の開園時間を少し過ぎた頃に着いたにもかかわらず、観光客用のバスが止まっており、すでにそれなりの数の人が見学していた。ウプリスツィヘは「神の砦」を意味し、紀元前1000年紀前半に築かれた岩窟都市である。最盛期には700を超える洞窟が刻まれ、約2万人が暮らしたとされる。紀元前6世紀から中世末まで約3000年にわたって存続したが、13世紀にモンゴル軍によって荒廃し、放棄されたという。

入場料15ラリを払い、ゲートをくぐって少し歩くと、遺跡の位置関係や歴史がかなり詳細に載った案内板があった。洞窟跡へ向かう階段のすぐそばには、木の骨組みに「Old Uplistsikhe」と掲げたカフェもある。今回は利用しなかったが、メニューを見ると観光地としては比較的リーズナブルな価格で、レビューも良かった。散策の途中で休憩する場所として使うのも悪くなさそうだった。

遺跡の案内板
遺跡の案内板
Old Uplistsikhe看板
Old Uplistsikhe看板
洞窟へ向かう階段は岩の中を貫いており、周囲の岩肌に囲まれて進む構造が印象に残った。登りきると、地面や岩壁の表面が滑らかに削られたように続いている。所々には洞窟の住居跡があり、岩を掘り、形を整えて生活の場をつくった当時の知恵に驚かされた。かなり高い場所にあるため見晴らしもよく、敵が来た場合にも備えやすかったのではないかと感じる。外から見ただけでは用途がわかりにくい空間もあるが、洞窟の中にはワインセラー用の部屋なども残っており、ここで人々が暮らしていた具体的な風景を想像できた。
岩を貫く階段
岩を貫く階段
岩上の住居跡
岩上の住居跡
洞窟内部の空間
洞窟内部の空間
岩を削った住居跡は、独立した建物が並んでいるというより、ひとつの岩山全体に部屋や通路が連続しているように見える。現在も観光客が歩けるよう整備されている一方、壁や床には自然の岩肌がそのまま残っている場所も多い。滑らかな面と荒く削れた部分が隣り合い、都市として使われていた規模と、岩そのものの存在感を同時に感じられた。
岩窟都市の外観
岩窟都市の外観

タマル女王の広間は、ウプリスツィヘの中で最も装飾的な洞窟とされる場所で、石造りの椅子と2本の柱を備えている。内部には柱や壁面の形が比較的整った空間が広がり、単なる住居跡とは違う用途を思わせる。12〜13世紀に「ジョージアの黄金時代」を築いたタマル女王にちなんで名付けられているが、実際に女王自身がここに住んでいたわけではないという。名前から想像を膨らませながらも、伝承と事実を分けて見られる場所だった。

タマル女王の広間内部
タマル女王の広間内部
広間の岩窟外観
広間の岩窟外観
岩の頂上付近まで進むと、周囲の洞窟とは異なる外観の古い教会が見えてきた。The Church of Princeと呼ばれるこの教会は10世紀に建てられたもので、洞窟群の中で唯一、既存の洞窟を転用せず、新たに建てられた建造物だという。内部に入ると祭壇があり、私はそこに温かさのようなものを感じた。奥へ進むと、装飾された教会内部の壁から削られた岩肌へと印象が変わり、長年の歴史がそのまま残っているように思えた。周囲の岩窟とは異なる建物の形も含め、遺跡の中でひときわ記憶に残る場所だった。
岩上の教会外観
岩上の教会外観
教会内部の祭壇
教会内部の祭壇
教会奥の岩肌
教会奥の岩肌
教会を出てさらに高い場所まで登ると、川と山々を見渡せる絶景スポットにたどり着いた。眼下には川沿いの緑地と道が伸び、遠くにはなだらかな山並みが続いている。少し角度を変えて洞窟居住跡を眺めると、岩の壁が城壁のようにも見えた。住居であり、通路であり、防御の役割も担っていたのかもしれないと、景色を見ながら考えた。帰りは時計回りに出口へ向かい、橋を渡ってから、なだらかな斜面を下っていった。
川と山々の眺望
川と山々の眺望
城壁状の岩の断崖
城壁状の岩の断崖
帰り道の橋
帰り道の橋
入口近くの博物館には、洞窟居住跡から出土したものなどが展示されていた。わかりやすいビデオ上映もあり、先に歩いて見た遺跡の背景を整理するのにちょうどよかった。屋外を歩き続けた後だったので、エアコンが効いた館内で休憩できた点も助かった。遺跡そのものを見て終わりにせず、展示と映像で補足できる構成になっている。
入口近くの博物館
入口近くの博物館

ここからのタクシーの配車も問題なくできた。ただし、追加料金なしでは駐車場まで入ってこられないため、私は駐車場の外へ出て、日陰で待ってからタクシーに乗り、ゴリの街へ戻った。ちょうどランチの時間だったので、Weimar Goriというシャワルマ店でシャワルマを注文した。ソースは少し独特だったが、とてもおいしかった。スタッフもとてもフレンドリーで、店内には座る場所が多い。ゴリに長く滞在していたら、何度でも来ただろうと思える店だった。

Weimar Goriのシャワルマ
Weimar Goriのシャワルマ

Tengiz Burjanadze Stadiumの北東、対面の角にはアイスクリーム屋さんがあり、リーズナブルな価格で楽しめる。私は2.5ラリでミックスを注文した。昼時の暑い中、散策後に食べるアイスクリームは気持ちよく、遺跡歩きの締めに合っていた。その後はNew Garden Parkを散歩した。公園はとてもきれいに整備され、サッカーコートなどの設備も新しかった。池には赤い橋が架かっており、水面と木々、周囲の山の景色がまとまって見える。日々の散歩には最適な公園だと感じた。

ミックスアイスクリーム
ミックスアイスクリーム
池に架かる赤い橋
池に架かる赤い橋
こうしてゴリでの旅を終えたが、歩きやすく、人々が親切で、歴史や文化にあふれた街だった。トビリシからは電車でもマルシュルートカでもせいぜい1時間程度で到着するため、ウプリスツィヘを中心に気軽な日帰り旅行をしたい人にも向いていると思う。
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ウプリスツィヘ洞窟住居跡
The Church of Prince
New Garden Park