2021年12月、私はプーケットから飛行機で1時間ほど移動し、サムイ島に到着した。空港を出ると、芝生やヤシの木に囲まれた「SAMUI AIRPORT」の文字が目に入り、島に来たことを実感した。

チャウエンビーチ
ホテルに向かって荷物を置いた後、早速チャウエンビーチへ出た。サムイ島東海岸中央部に位置する島随一のリゾートエリアで、遠浅の白い砂浜が約7km続く、メインビーチの一つである。プーケットのように長いビーチで、白い砂浜が広がっているのが特徴だった。プーケットよりも空気がすがすがしいように感じた一方、海の透明度は、私が訪れた時の印象ではそこまで大きく変わらなかった。天候にも左右されるため、はっきりした比較はできない。ビーチロード沿いにはホテルやレストラン、バーが並び、夕方から深夜にかけて賑わうエリアだが、ビーチへの入り口が限られている点は少し気になった。ホテルなどが間にあるため、通りからすぐ砂浜へ入れるプーケットに比べると、ホテルから少し歩く必要がある。

チャウエンビーチを歩くと、ヤシの木の下にホテルやコテージが並び、砂浜と建物の距離感にもリゾートらしさがあった。海沿いには波が寄せ、広い砂浜には歩いている人や海に入っている人の姿が見える。長く続くビーチなので、場所によって人の多さや周囲の雰囲気が変わるのも面白かった。
ビーチを堪能した後は、Central Samuiへ向かった。何でもそろう大きなモールで、島に滞在していても必要なものを探しやすい。こうした施設があると、島国でありながら足りないものがほとんどなく、長期滞在ではかなり助かる。今回は1週間程度の滞在予定だったので、食事や買い物を含めて比較的のんびり過ごすことができた。

島内ビーチ巡り
滞在中は、基本的に毎日どこかのビーチを開拓していた。空港の東側では、木々が生い茂ったローカルビーチを訪れた。観光地らしい大きな施設が目立つ場所とは違い、木陰と砂浜、穏やかな海が続く静かな印象だった。海辺へ向かう道も緑が多く、ヤシや低木に囲まれている。ビーチへのアクセスや周辺の様子が場所ごとに異なるため、移動そのものも島を見て回る時間になった。



Lad Koh View Pointでは、岩場の先に広がる海を眺めた。海岸線や沖の山並みまで見通しがよく、チャウエンの砂浜とはまた違ったサムイ島の景色を感じられる。高い場所から見ると、青い海と白い雲、島の緑が一続きになっていた。海を近くで見るだけでなく、島全体の地形を眺められる場所も巡れたのはよかった。


この周辺では、白い柱の手すりが続く通路や、木々に囲まれた細い道も歩いた。舗装された道の両側に濃い緑が広がり、リゾートの建物が見え隠れする。ビーチだけでなく、海へ向かう途中の植栽や建物のたたずまいにも、島で暮らしているような感覚があった。

ラマイビーチとHin Ta Hin Yai
時間がある日は、少し遠いラマイビーチまで出かけた。チャウエンビーチに次ぐ規模で、南北に約3.5km続くビーチだが、チャウエンに比べると落ち着いた雰囲気で知られている。実際に訪れると、砂浜の脇にヤシの木が並び、波打ち際から少し離れた場所にもゆったりした空間があった。ラマイではThe Bambooに立ち寄り、マンゴージュースを飲んだ。海の近くの竹造りの店内で、テーブルの上には鮮やかな色のジュースが置かれ、海を眺めながら休めた。



ラマイビーチ南端のHin Ta Hin Yaiでは、数々の奇岩を見た。風と波に削られた岩が海辺に連なり、岩の間に水が入り込む景色は、砂浜とは異なる島の自然を見せていた。「おじいさん岩・おばあさん岩」とも呼ばれる場所で、男女の姿を思わせる形からその名が付いたという。海で遭難した老夫婦が神によって岩に姿を変えられたという地元の伝説も残っている、島を代表する観光名所の一つである。入口には名称が記された門があり、その先に店が並ぶ。観光地らしい案内や売店を通り抜けると、岩場と海の景色にたどり着く。






私が回った範囲では海の透明度は期待していたほどではなかったが、島を取り巻く雰囲気や買い物の利便性を総合すると、サムイ島はかなり住みやすい場所だと感じた。今回は東側が中心だったので、機会があれば他の地域も開拓してみたい。