2019年1月上旬、東京から飛行機でタイのプーケットへ向かった。真冬の東京と比べるとかなり暑かったが、寒さが苦手な私にとっては、この気候の方がはるかに過ごしやすかった。滞在中はパトンビーチ、カタビーチ、プーケットオールドタウンなどを歩き、海辺と歴史ある街並みの両方を楽しんだ。
パトンビーチとジャンセイロン
最初に向かったのは、プーケットのメインビーチの一つであるパトンビーチだった。道路から海までの砂浜の幅が広く、白くさらさらした砂の上を歩くのが心地よい。海は広々としていて、思っていたほど混雑していなかったため、海水浴も存分に楽しめた。ビーチ周辺にはスムージー屋さんなども並び、喉が渇いたときに栄養や水分を補給しやすいのも便利だった。ビーチの入口には大きな「PATONG BEACH」の看板が立ち、周囲には店舗の看板や電線が密集していて、海辺の開放感とは違う街のにぎわいも感じられた。

少し離れて眺めると、青い海と山並みが広がり、白い雲が浮かぶ空とあわせて開放的な景色だった。看板が立ち並ぶ入口の賑やかさとは対照的に、ビーチ自体は広々として穏やかな印象だった。

滞在中は、プーケット最大のショッピングモールとされるジャンセイロンにも何度も行った。2007年にオープンした、パトンビーチ中心部にある大型モールで、名称はプーケット島が1511年に貿易港として栄えていた頃の島の呼び名にちなむという。館内と敷地は、ファッションや飲食の「ザ・ジャングル」、噴水ショーのある屋外エリア「ザ・ベイ」、ザ・ガーデン、スーパーなどがある「ザ・ボタニカ」の4エリアに分かれている。1月上旬でもクリスマスの名残があり、ピンク色のツリーが青空の下に立っていた。

敷地内には噴水もあり、昼間は建物に囲まれた水辺として静かな雰囲気だった。夜になると、近くのパラダイス通りではクリスマスのイルミネーションが灯り、緑や紫の光がトンネルのように連なっていて、買い物の途中に立ち止まって眺める時間になった。




カタビーチ
パトンビーチからカタビーチの方へ移動すると、空気が少し落ち着いたように感じた。カタビーチはプーケット島南西部、パトンより南に位置し、パトンと並ぶ人気ビーチの一つとされている。パトンより開発が控えめで、家族連れやゆっくり過ごしたい旅行者に好まれる雰囲気がある。実際にビーチにいる人の数もパトンより少なく、砂浜で寝転んで静かに過ごしやすかった。

店の数はパトンよりはるかに少ないものの、海沿いの道にはそれなりにレストランがあり、像の石像が並ぶ場所もあった。水辺と緑、象の像が組み合わさり、こちらにもリゾートらしさは残っている。にぎやかな場所から少し離れて、落ち着いたビーチで気分転換したいときには向いていると思った。

プーケットオールドタウン
ビーチ巡りを終えた後は、プーケットオールドタウンへ向かった。16〜18世紀に錫の採掘と国際貿易で栄え、中国系、特に福建系の商人とヨーロッパ勢との交易を背景に、シノ・ポルトギース様式の建築が生まれた街である。現在は文化保存地区に指定され、当時の商家、ショップハウスがカフェやギャラリー、ホテルとして使われている。街に入ると赤い提灯が目に入り、まず中華らしさを感じた。

オールドタウンにはさまざまなレストランがあり、ビーチ付近と比べても価格はリーズナブルだった。Kopitiamというレストランで食べたチキンマッサマンカレーは絶品で、濃い色のソースと柔らかそうな具材が印象に残っている。観光地の食事というより、街歩きの途中に普段の食事として楽しめる感じがよかった。

T.E. Cafe’は広々とした店内で、本格的なコーヒーやデザートを楽しめる店だった。作業もしやすく、街歩きの合間に腰を落ち着けることができた。店内には珍しく鯉が飼われていて、水槽や池の中を泳ぐ姿を時々眺めると、作業の気分転換にもなった。




カオランとワット カオ ラン サーマキータム
街の北側にある高台、カオランにも行った。カオラン、ラン・ヒルはプーケットタウン北西の小高い丘にある展望公園で、頂上にはラーマ5世治世下の県知事で、プーケットに繁栄をもたらしたプラヤー・ラッサダー・ヌッパラディットの銅像が建てられている。地元の人の運動やピクニックの場として親しまれ、夜景スポットとしても人気があるという。白い塔のような建物の周辺からは、市街地の広がりと遠くの海岸線まで見渡せた。



プーケットは、ビーチ側の開放感とオールドタウン側の歴史ある街並みを一度に楽しめる場所で、まだ見足りないところも多いため、今後も周辺を探索したいと思った。タイ南部に位置するため、バンコクよりこちらの方がシーズンとして過ごしやすい場合もあり、目的に応じて使い分けたい旅行先である。