サムイ島をあとにして、フェリーでパンガン島へ向かった。サムイ島からは簡単に行くことができ、到着も早いので、周辺の島とあわせて訪れやすい。今回は3泊と時間に余裕があるわけではなかったため、ホテルに荷物を置くと、さっそくビーチ巡りを始めた。
Haad Yaoビーチ
最初に向かったのは、ホテルのすぐ近くにあるHaad Yaoビーチだった。パンガン島は南のハードリンビーチで行われるフルムーンパーティーで知られているが、西海岸には北へ向かうにつれてゼンビーチ、シークレットビーチ、Haad Yao、サラダビーチと、落ち着いた雰囲気のビーチが続いている。Haad Yaoは全長約1kmのロングビーチで、南側にはレストランが並び、北側に行くほど静かになる。天気が良かったこともあると思うが、サムイ島と比べて海の青さや透明感が強く感じられた。ヤシの木が並ぶ遊歩道には白いチェアも置かれていて、少しおしゃれな雰囲気がある。海だけでなく、歩いている時間も気持ちよかった。

遊歩道の脇には芝生や木陰があり、白いチェアから海を眺められる場所もあった。波打ち際には海藻が少し寄せられていたが、白い砂浜と青緑色の海の組み合わせは明るく、南国らしい景色だった。パンガン島では滞在中、基本的に毎日どこかのビーチを開拓していたので、ホテルの近くにこのような長いビーチがあったのは便利だった。

サラダビーチとホテルでの時間
翌日は、Haad Yaoビーチの北側にあるサラダビーチへ向かった。こちらも海のすぐそばまで白い砂浜が続き、沖には小さなボートが浮かんでいた。ビーチの近くにあるCoral Beach Bungalowのレストランでは、海を眺めながら食事ができる。海風を感じながら食べたパッタイは、目の前の風景とも相まって、いつもよりおいしく感じた。料理と一緒に置かれたオレンジ色の飲み物や、皿の上の野菜の色も、海辺の明るい空気によく合っていた。



宿泊したホテルはバンガロー形式の個室で、周囲にも木々や南国らしい建物があった。海が見えるプールもあり、ビーチから戻るとすぐにシャワーを浴び、そのままプールに入るのが日課になった。海で泳いだあとに、移動せずホテル内でもう一度水に入れるのはやはり便利だった。プールの向こうには海と空が見え、滞在中はホテルにプールが欠かせないと感じた。

バンガローは斜面に沿うように建っていて、赤い屋根の建物の間を階段や小道がつないでいた。個室で過ごせるため、ビーチ巡りから戻ったあとは周囲を気にせず休めた。海に出かけることを中心にした滞在だったが、帰ってきてシャワーを浴び、プールや部屋で静かに過ごせる場所があったことで、3泊の島時間を無理なく楽しめた。

シークレットビーチ
Haad Yaoビーチの南側にはSecretビーチもある。メインの道路から少し下った場所にあり、そこへ行くまでに道を下っていく必要があるからSecretなのだろうと思った。ビーチには木陰やビーチバーがあり、自然の中に入り込むような雰囲気がある。砂浜には珍しい形の岩がいくつも並んでいて、一般的な白砂のビーチとは違う表情を見せていた。夕方になると空と海が淡い色に変わり、木々の間から見る夕焼けは神秘的だった。静かな場所で景色を眺めたい人には印象に残るビーチだと思う。


最終日とフェリー乗り場
翌朝、目を覚ましてホテルのベランダに出ると、素晴らしい晴天と海の景色が見えた。ベランダにはハンモックがあり、そこに揺られながら、しばらく何もせず景色を眺めていた。海を見ながら過ごす時間は、ビーチへ出かけるのとは違う落ち着きがある。パンガン島で感じた静かな島時間を象徴するような朝だった。

最終日が近づくと、Sangsom Restaurantでタイカレーとマンゴースムージーを楽しんだ。竹のテーブルに置かれたカレーと白いご飯、鮮やかなマンゴースムージーを眺めていると、ビーチ巡りの合間に食事をしているという実感があった。食後は近くを散歩し、両手を合わせて挨拶をしている人形にも目が留まった。店や道のそばにある何気ないものを見ながら歩く時間も、観光地を急いで回る旅とは違う、この島での過ごし方の一部になった。



フェリー乗り場の方へ戻ると、来た時には気づかなかった「パンガン島へようこそ」のモニュメントがあった。もう次の島へ行かなければならず、タオ島行きの小さなフェリーに乗ってパンガン島を後にしたが、海と自然にあふれたこの島には、また何度でも来たいと思った。

